vegetable
愛知の伝統野菜とは?
愛知県は古くから野菜づくりが盛んでした。それは、この土地が温暖な気候と豊かな水や土に恵まれていただけではなく、農家の人々や、たくさんの人の力が関ってきたからです。
慶長19年(1614)下小田井(西枇杷島町)の青物市を描いた絵から活気ある様子がうかがえるように、経済的・文化的発展とともに全国各地からさまざまな野菜やその種も集まってくるようになりました。そして、尾張地域を中心に種や苗を育てて、農家に売る種苗業者が生まれました。彼らは知恵と技術を結集し、優れた品種を作り出して全国の野菜づくりに大きく貢献してきました。
残念ながら現在の野菜づくりの礎となった個性豊かな野菜を店頭で見ることは少なくなりましたが、これらの野菜を歴史的・文化的遺産として見つめるだけでなく、再び身近な野菜として利用するため県内の伝統野菜が調査されました。そして以下の4つの定義を満たす35品種が選定されました。