リトルトリガー表紙 リトルトリガー
2001年8月1日
最近、「スローフード」という言葉を耳にすることがあると思いますが、単にファストフードの対極にある言葉ではありません。伝統的な料理や質のよい食品、あるいは加賀野菜のような良質の素材を提供してくれる小規模生産者を保護したり、また、消費者に味の教育を進める活動自体もこの言葉に含まれています。日本では古来より日常の中で「スローフード」が実践されてきましたが、一方で流通や販売網の拡大などにより、北海道から沖縄まで同じ食材で同じ味の食事をするといった画一化が進んでいます。現在、世界的に「食の生産の場」から「人の食事」に至る道程が見えにくくなっています。ここで一度立ち止まって、未来を見据えた広い視野で「食」や「生活」全体を見直すことが大切ではないでしょうか。(オピニオンのコーナー掲載文書)

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